Fooocus 2.1.60 のAnimeモードとrealisticモードを試してみる

こんにちは。今週もFooocus の新しい機能を紹介します。
いつも通り Fooocusを使っていたのですが、何気なくFooocusをインストールしているディレクトリを見てみたら
「?」
新しいバッチファイル(Windows上でFooocusを起動するためのファイルで通常はrun.bat)が増えているのを見つけました。
何だろうと思って、Fooocus公式サイトを確認したところ、あらたなアップデートを発見したので早速試してみようと思います。
はじめに
Fooocus 2.1.60 で Animeモードと realisticモードというものが公式にリリースされたようです。いつものように Fooocusの公式リポジトリのDiscussionsを確認したところ、
Fooocus 2.1.60: Official Anime and Realistic Support #679
に以下の記載がありました。(公式サイトの日本語訳(google翻訳)です)
Fooocus 2.1.60: 公式アニメとリアルなサポート #679
2.1.60 以降、Fooocus はアニメとリアリスティック モデルを正式にサポートし始めます。(以前はこれをユーザーが実行していましたが、最良の結果を得るのは比較的困難でしたが、現在は 1 回のクリックだけで済みます。)
これで 3 つのランチャーができました。
まだランチャーが 1 つしかない場合は、「run.bat」を実行すると、自動的に更新され、3 つすべてのランチャーが提供されます。
早速公式サイトの記載通りにアニメモードと実写モードを試してみようと思います。
※今回の結果はすべてSeedをデフォルト「655764196」とその他もデフォルト設定を使用しています。また、以下の画像は同じSeedを使用しているため類似点(同じキャラクター、同じポーズなど)を共有しており、モデルの問題ではありません。
また、私のFooocusは2023年10月21日時点で 2.1.722 (最新) になっています。
アニメモード
まずrun_anime.batを起動します。
※初めて起動する場合は、新たなモデル(bluePencilXL_v050.safetensors, DreamShaper_8_pruned.safetensores, unaestheticXLv31.safetensors)がダウンロードされます。
起動後にパラメータがどのようになっているのかを Advanced をチェックして確認してみます。
Settingタブ
Aspect Ratios が896x1152の縦型に、またNegative Promptが設定されています。SeedはRandomのチェックを外して「655764196」としました。
Styleタブ
Fooocus V2, Fooocus Masterpiece, SAI Anime, SAI Digital Art, SAI Enhance, SAI Fantasy Art にチェックがついています。
Modelタブ
Base ModelとRefinerに起動時にダウンロードされた「bluePencilXL_v050.safetensors」と「DreamShaper_8_pruned.safetensores」が設定されています。専用のモデルということでしょうね。
Advancedタブ
こちらはデフォルトのままかと思います。
では早速プロンプトに「1girl, garden」を入力して実行してみます。
続いて「1girl, dragon」を入力して実行してみます。
「1girl, in classroom」を入力して実行してみます。
「1girl, dark magic」を入力して実行してみます。
「1girl, princess in the castle」を入力して実行してみます。
これだけのプロンプトで、このアニメの表現、さすがですね。
実写モード
では、続いて run_realistic.batを起動します。
※こちらも初めて起動するときは、新たなモデル(realisticStockPhoto_v10.safetensors, SDXL_FILM_PHOTOGRAPHY_STYLE_BetaV0.4.safetensors)がダウンロードされます。
起動後にパラメータがどのようになっているのかを Advanced をチェックして確認してみます。
Settingタブ
Aspect Ratios が896x1152の縦型に、またアニメの時とは違ったNegative Promptが設定されています。SeedはRandomのチェックを外して「655764196」としました。
Styleタブ
Fooocus V2, Fooocus Photograph, Fooocus Negativeにチェックがついています。
Modelタブ
Base ModelとSDXL LoRA 1に起動時にダウンロードされた「realisticStockPhoto_v10.safetensors」と「SDXL_FILM_PHOTOGRAPHY_STYLE_BetaV0.4.safetensors」が設定されています。専用のモデルとLoRAということでしょうね。
Advancedタブ
こちらはデフォルトのままなので省略します。
では早速プロンプトに「portrait of old man in the room, closeup」を入力して実行してみます。
続いて「a woman, New York city」を入力して実行してみます。
「a girl with beautiful eyes, closeup」を入力して実行してみます。
「The man in the forest, portrait」を入力して実行してみます。
実写モードのクオリティも、本当にカメラで撮影したものと遜色ないできばえですね。
Fooocusを使ってみたいという方は、以下の記事を参考にしてください。
まとめ
今回は、Fooocus 2.1.60 のアニメモードと実写モードについて実際の画像を紹介してみました。
自分の好みに合うアニメや実写を見つける楽しみで、また寝る時間が短くなりそうですね!
Fooocusを使えば、ロースペック環境でも問題なく最新のSDXL1.0ベースのモデルを動作させることができますので、ぜひ活用してみてください。
Stable Diffusionをはじめ、様々なAIが常に進化していますので、チェックしながら最新にトライしてみてください。
きっとあなたにぴったりのAIが見つかると思います。