Fooocus 2.0.0がリリースされたのでStyleを使ってみる

アイキャッチ

こんにちは。先週、Fooocusの概要と使い方をお伝えし、実際にFooocusの特徴の1つである「Style」の具体的な画像をお伝えするつもりでしたが、早速Major Updateが発生しました。

Fooocus 2.0.0

なんと、Fooocus 2.0.0 がリリースされました。前回の記事を執筆時、実は、Fooocusを起動した際に、マイナーバージョンアップされていて、「Style」にも、急遽「Raw Mode(Midjourneyと似たパラメータ)」を指定すると記載しましたが、このあたりが、大幅に変更されているようです。

Fooocusの公式リポジトリのDiscussionsに以下の記載がありました。(公式サイトの日本語訳(google翻訳)です)

Fooocus は最近テキスト処理エンジンを完全に書き直し、大きな変更によりバージョンは直接 2.0.0 になりました。

  1. 新しいテキスト機能処理エンジンは、複数のスタイルのサポートを開始します。複数のスタイルを使用すると、多くの場合、テストでの画質が向上します。
  2. 2 人の人間が評価した 100 のテスト (ChatGPT によって作成された 100 のプロンプト) では、87 件のケースで V2 のデフォルトの結果が V1 のデフォルトの結果を上回りました。
  3. 100 件のテスト (ChatGPT によって作成された 100 件のプロンプト) では、デフォルト設定と単一/複数スタイル モードの両方で、2 人の人間によって評価された 81 件のケースで、V2 プロンプトの理解が V1 のプロンプトの理解を上回りました。
  4. 上記の数値は 80% を超えているため、このバージョンをメジャー アップデートとみなし、直接 2.0.0 にジャンプします。

チップ:

  1. 「プロンプト拡張とRawモード」のスタイル名が「Fooocus V2」に変更されました。
  2. (ほとんどの場合) スタイルで「Fooocus V2」をオフにすると、以前の V1 の結果 (または V1.0.4 の生の結果) を再現できます。
  3. cinematic-defaultに名前が変更されますDefault (Slightly Cinematic)。このスタイルの内容は変わりません。
  4. すべてのスタイル名は、UI を向上させるためにスペース キャメル ケースで標準化されています。

実際の見た目として、大きく変わったのは、

・トップページ左下の「input image」ボタン(これは、Fooocus 2.0.0 ではないようです)

imput image

input imageをチェックすると、以下のように、画面下に画像ファイルのアップロードと「Upscale or Variation」を指定するボタンが現れます。

Upscale or Variation

ControlNetのUpscaleとVariationの機能が追加されたものと考えられます。

Variationはまだ試していませんが、Upscaleは作成した画像を拡大する際に重宝する機能なので、また次の機会にご紹介したいと思います。

・スタイルタブのスタイルボタンとそれに伴うスタイルによる画質向上

画面下の「Advanced」をチェックし、表示された「Style」タブを押すと、以下のような画面が表示されます。(前回と同様にプロンプトに cute girl を指定したところ前回とは異なる画像が表示されました。このあたりもスタイル強化によるものでしょう)

 

 

style tab

スタイル

では、Fooocus 2.0.0 で大幅に向上されたというイメージスタイルを使って、実際にいくつかの画像を生成してみたいと思います。(イメージスタイルの数がとても多く、かつ、Fooocus 2.0.0になり、イメージスタイルを重ねることが可能となったため、皆さんも実際に使用してみて自分のお気に入りを見つけてみてください。)プロンプトは前回同様 cute girl とします。

Fooocus V2 + Default(Slightly Cinematic)

V2 and Default

先ほどの画像に比べて、よりリアル感があるように見えます。まるで映画の一場面のようです。

Fooocus V2 + SAI Anime

V2 + SAI Anime

アニメもこれまでは、プロンプトを駆使しないとこのような色鮮やかで動きのあるものはなかなかできなかったと思います。

Fooocus V2 + SAI Craft Clay

V2 + Craft Clay

粘土で作った人形が細かく表現されています。

Fooocus V2 + SAI Digital Art

V2 + Digital Art

さすが!としか言い様がないです。

Fooocus V2 + Artstyle Watercolor

V2 + Watercolor

誰かの水彩画に似ているのでしょうが、私にはわかりません。。。

Fooocus V2 + Futuristic Biomechanical

V2 + Futuristic Biomechanical

こういう未来チックな絵も得意そうです。

Fooocus V2 + Game Mario + Game Pokemon

V2 + Mario + Pokemon

どこかで見たようなゲームキャラを合体したようなイラストになりました。(個別に指定すると、キャラクタそのものになってしまうので…)

Fooocus V2 + Misc Horror

V2 + Horror

cute な Horror !?、イメージ通りです。

Fooocus V2 + Japanese Ink Drawing

V2 + Japanese Ink Drawing

日本の水墨画風、女性の顔も日本人っぽく描かれています。

Fooocus V2 + Watercolor 2

V2 + Watercolor 2

誰かの画風というよりは、水彩画っていう感じです。

まとめ

今回は、Fooocus 2.0.0 のスタイルについて実際の画像を紹介してみました。

実際のスタイルイメージは、まだまだ紹介仕切れないほどたくさんありますし、さらに、Fooocus 2.0.0 では、スタイルイメージを重ねることができるため、お好みのイメージを造り出す楽しみが、倍増(その分画像作成にかかる時間も増えますが(^0^;))するかと思います。

Fooocusを使えば、ロースペック環境でも問題なく最新のSDXL1.0ベースのモデルを動作させることができますので、ぜひ活用してみてください。

Stable Diffusionをはじめ、様々なAIが常に進化していますので、チェックしながら最新にトライしてみてください。

きっとあなたにぴったりのAIが見つかると思います。

 

 

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